地方銀行は、その利益構造にも非常にばらつきがあります。
リスクを回避して安定的に利益を出している銀行もあれば、積極的にリスクを取って景気がよいときには多くの利益を計上する銀行もあります。 利益構造を分析するには、時系列でその利益の推移や資産構成の推移を見る必要がありますが、そもそも利益の額がどの程度の水準なのか、そもそも利益は出ているのか、地銀全体の中でどの程度の位置づけなのか、といった情報も必要不可欠です。 そこで、ここでは地方銀行の収益について、規模や順位を把握する「経常利益」を単体ごとに集計しランキングを作成しました。絶対額が大きいほど、損失に対するバッファーが大きいともいえます。 ここでは省いていますが、ホールディングス化した地銀はそれぞれを合算した数値も重要です。また、一般的には、企業の規模や資本と比べて経常利益の大きさがどの程度かなど、資本効率的な観点も非常に重要な情報になります。加えて、過度にリスクを取りすぎていないかなど、資産構成と収益の兼ね合いというのもチェックすべきです。 |